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TG型とTC型のオイルシールは互換性がありますか?

Aug 06, 2026

TG型と TCオイルシール は、寸法が一致する場合でも完全に互換性があるわけではありません。その違いは、それぞれの設計が運動・圧力・油膜形成をどのように制御するかに起因します。

当社NQKSFでは、ユーザーが「サイズが同じ=機能も同じ」と誤解されるケースをよく見受けます。しかし、シールシステムにおいては、外観よりも幾何形状や実際の動作特性が重要です。

TC型は二重リップ構造を基本としています。一方のリップは潤滑を維持し、もう一方は粉塵や湿気からシステムを保護します。このため、TC型は内部で安定した回転が行われ、外部には時折汚染が発生するような混合環境下で使用される機器に適しています。主リップの背面に配置されたスプリングは、シャフトが予測可能なパターンで動き続ける際に、リップの密閉性能を一定に保つ役割を果たします。

TG用シールは、応答特性が異なります。そのリップ形状は、急激な速度変化、高速回転、あるいは油膜を素早く安定させる必要がある状況に最適化されています。構造は一般的に硬めで、リップ角度も動的動作に合わせて調整されています。シャフトの加速・減速が頻繁に起こるシステムでは、この形状により、シールが接触を維持し、ずれることなく機能します。

こうした違いのため、両者を入れ替えると、わずかな不具合が生じることがあります。TC用途に設計されたシステムにTG用シールを装着すると、過度に硬く感じられ、セカンダリリップによる異物侵入防止機能が低下する可能性があります。逆に、TG用途のシステムにTC用シールを装着すると、シャフトの動きが激しくなった際にリップの安定性が保てず、密封性能が劣化する恐れがあります。物理的な取り付けは可能でも、シールの動作特性はシステムの動作タイミングに合いません。

tc-tg-seal.jpg

設計の観点から見ると、互換性とはカタログ番号の問題ではなく、機械がどのように動くかを理解し、その動きに自然に対応する形状を持つシールを選択することです。構造と動きが一致すれば、密封の信頼性も自然と確保されます。

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